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AC解決法 3


 

怒りを感じますか?

 

親にないがしろにされたことで沸き起こる怒りは、とめどなく沸いてくるようで、なかなか自分で対処することができないのかもしれません。

 

その怒りは正当な感情です。ACは認知の歪みにより怒りは悪だとか間違っているとか、正しくないことのように感じがちです。またはいつも怒りを感じている人の場合、何かに依存することで対処します。依存とは、物質、行為、関係性にハマり、抜け出せなくなることを言います。たとえばアルコールやギャンブルや人間関係に依存することで怒りを発散しようとします。しかし、依存は慣れてくると快感に達することが難しくなり、だんだんと快感は感じられなくなり、その対象では快感を感じられなくなったときには、虚無感や孤独感しかなく、社会的な孤立が待っていて自分を見失います。その結果、自殺や自己破産、うつから立ち直れなくなるなど、人としての幸福ややりがいが得られない人生に絶望することになります。人によっては犯罪を犯し服役することにもなるでしょう。

 

怒りとは、自然に表現できれば自己防衛になったり自己主張や境界線を守ることができる感情であり、その人の自尊心を豊かにする大切な感情の一つです。適度の怒りの表現は、その人の個性を創り感性を磨く上でも必要です。ところがACの場合、怒りにフタをしがちなため、長年にわたって怒りを無視し続けることで本人も周りも予期しないタイミングで爆発したりします。そのような奇異というか奇妙な印象を与えることで人が離れ、ますます孤独になっていき、「どうせ自分のきもちなんか誰もわかってはくれないのだ」という思い込みを強化し孤立します。