怒りの声
怒りの声に耳を傾けてみましょう。。あなたの怒りは、何と言っていますか?
あまたのACたちの声に触れてきました。性差や年齢に関係なく、彼ら彼女らは怒っていました。
その怒りは、人として当然守られるはずの権利を侵されたという怒りから、約束事を破られた怒りまで無数にあります。その声は痛いのです。何が痛いかって、親から与えられるはずの愛情が与えられなかった痛みです。また逆に、理屈ではなく感覚的に子が親を愛しく感じるのは自然であり、自分から自然に生まれる親に向けたい愛情を受け取ってもらえなかった痛みもあります。
だから、不自然に成長していくしかなかったことにも怒っているし、その当時、子どもだったために自分に何が起こっているのか理解できませんでしたし、大人になって振り返ってみたら、どうやら自分は他の家庭とはかなり違った育てられ方をされたと知り、ますます怒りが増幅します。そんな間違った育児のせいで自分は歪んでしまったと怒りは強化されますし、時間をかけて巨大化した怒りを自分自身ではどうすることもできないと気づき、絶望します。
ACあるあるですが、親がアルコールやギャンブルに依存して暴力をふるったり、いつも家にいなかったりして、当時子どもだった自分は不安で、泣きたいのを我慢しなければならず、またきょうだいがいても、彼らもさみしくてたまらない気持ちを何とか抑えていますから、家庭はカオスにならざるを得ませんでした。
親の気分に振り回されたり、過度な期待を強いられたり、過保護にされ自分事はなにひとつできなかったり、無意味で理不尽な説教を毎日のようにされたり、カウンセラー役をさせられ親の愚痴や不満を聞かなければならなかったり、ひとりぼっちにされ何でも自分でこなさなければならなかったり、無邪気に遊ぶことを許されなかったり、体罰をともなうしつけをされたり、性の対象にされたり、犯罪に巻き込まれたり、友だちつくりを禁止されたり、秘密を共有されたり、不道徳さを教え込まれたり、その日あったことを聞いてもらえなかったり、一緒に遊んでもらえなかったり、気持ちを察してもらえなかったり、モラルがなかったり、いじめられたり、無視されたり、気持ちを受け止めてもらえなかったり、「生むんじゃなかった」と事あるごとに言われたり、進路を決められたり絶たれたり、貧乏だったり、蒸発したり、見捨てられたり、溺愛されたり、無条件に愛を与えてはもらえなかった人々。。の怒りの声が、今日もどこかで痛みの持って行き場がなく、だから仕方なく自分に向けて心がちぎれそうになっているんじゃないかって想像して、ボクも普通じゃいられなくなりそうです。
無数の怒りの声は、きっとあなたのなかで、見つけてもらえるのを待っています。助けてほしい、と。
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