怒りの弊害(2)
怒りの弊害として、うつと依存症になる可能性が高いという話を前回しました。もちろん、それに伴って、不安や孤独ももれなくセットでついてきます。脳は、生命の保存を最優先させますから、精神や身体に不調が生じると、至急休ませようとします。それがうつであり、怒りで脳がバグったりショートして犯罪を起こさないように依存させるというのがボクの見立てです。
では、そんな弊害を起こさないようにしたり、すでに弊害が起きている場合はどうしたら良いのでしょう?
〔対策〕
・否認を解除し、すべての感情を感じられるように感情に焦点を当てる練習を自分のペースで続ける
・運動する
・規則正しい生活リズムを習慣化する
・スマホを見る時間を決めて守る
・人と話す
・読書する
・睡眠を見直す
・食事内容を確認する など
《うつに罹患している場合》
・精神科や心療内科を受診して、処方を遵守する
・各専門のカウンセリングを受ける
・長期間休む
・段階的に運動したり復職を検討する
・睡眠の質にこだわる
・食事の見直し
・怒りについて考えてみる など
≪依存症に罹患している場合≫
・依存症専門の治療を受ける
・没頭できてお金のかからない行為を試し習慣化する
・楽しみを見つける
・怒りについて考えてみる など
うつになる人を観察していると、真面目で自分の”やり方”にこだわりをもっていたり、我慢強かったり、自己犠牲をしがちだったり、友だちが少なかったり、パートナーとの関係性に問題を抱えていたり、三日坊主が当たり前だと言い切る人だったり、自信がないと自己肯定感が低い方に特徴的で、性別や年齢、パートナーの有無、職種やその有無、国籍や政治、宗教といった信条・信念にかかわらず罹る病です。
依存症にハマる人の傾向としては、真面目な人もそうですし、自分に過度に厳しい・甘い人、喪失体験をもつ人、虐待を受けた人、いじめられた人、性に対するコンプレックスがある人、本音を話せる家族やパートナー、友人がいない人、受動的な人、過保護に育てられた人といった、「責任の負い方」を知らない・歪めて捉えている人に特徴的で、性別や年齢、パートナーの有無、職種やその有無、国籍や政治、宗教といった信条・信念にかかわらず罹る病です。
うつや依存症の治療は、寛解に年数を要する病ですから粘り強く取り組んでいく必要があり、自分を大切にするという感覚を身につけることも意識していきたいものです。
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