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10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか

10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか


 

10代の脳を様々な角度から考えることで、育ての親御さんから、周りのかかわる人々へのアドバイスとなる本書。舞台はアメリカではありますが、筆者がシングルマザーでもあることから母親の視点で書かれているため、一般的な脳科学・精神医学書とは印象が少々違いました。

 

また、各章のまとめが都度書かれているため、要点だけ知りたい方にもおすすめです。

 

 

研究者としての視点から、つまり科学的な見解として書かれていることも大事ですが、母親としての視点から書かれているメッセージは、「子を心配する」視点とも置き換えられると思うので、国や文化が違えど現代の日本の10代にも通じることがあるかと思います。

 

 

昨日までおとなしく自己表現など少なかった我が子が今日になり突然、髪を染め派手な服装になり言動が激しくなってしまうのはなぜなのか?や、家では相変わらず良い子だったハズなのに、警察からの呼び出しで仲間とアルコールやドラッグにハマっていたことが発覚したといった、子どもが激変してしまう原因を脳科学の視点から解説したり、10代の脳がいかにして発達し大切な時期であるか詳しく解説してくれていたり、タバコやアルコール、ドラッグやSNSが未発達の脳に与える影響によりどのような事態に陥るか詳しく書かれています。

 

 

 

「私が悪いんだ」と産んだ責任を感じてひとり自分を責めてしまうことがあると思います。でも、一つの情報として知ってみると、少しは今の苦しみから抜け出せるかもしれません。

 

 

 

10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか フランシス・ジェンセン 著 エイミー・エリス・ナット 著 野中香方子 訳/2023年刊/文春文庫/365ページ/780+